Montepultianoモンテプルチャーノ
Montepultianoモンテプルチャーノ
「モンテプルチャーノ」は、フィレンツェからバスを乗り継いで、計ざっと2時間。待ち時間を含めれば2時間半といったところ。
ただしバス便は行きも帰りも一日一本。しかも、そのバスの現地到着時間が11時15分、現地出発時間が13時35分。というわけで、わたしの旅ではこの町で一泊。
この町へ出かけた理由は、以下の3つ。
1:イタリア有数のワインの産地。ワインファンとしては避けて通ることなどできません。
2:ごく小さな町ながら、町のあちこちにカンティーナ(イタリア語=ワイン蔵)があり、見学可、試飲可。
3:丘の上の城塞の町ということでは前日訪れたCORTONA(コルトーナ)と似ているけれど、トスカーナの眺めはこちらの方が一段とよさそう。
モンテプルチャーノにて
1:丘の上の城塞都市とは聞いてはいたけれど、門をくぐり町の中に入ってびっくり。とにかく坂、坂、坂。しかもどの坂道もおそろしく急角度。その急な坂道の両側に競うようにエノテカ(イタリア語=ワインの箱)、つまりワイン販売店が軒をならべている。そこで、その夜用にと中の一軒でさっそく一本購入。
2 :ホテルのチェックインまで時間あるので、カンティーナを探して街歩き。
すぐに見つかり、おそるおそる店にはいっていくと、心得たもので店内に「ワイン蔵」への大きな道順表示。表示に従って地下に下り、道順にそってすすむ。行けども行けども仕込みの年がしるされたワイン樽の行列。それも大のおとなでもふたかかえはありそうな胴回りの巨大な樽ばかり。一人でひと樽飲み干すには何年かかるだろうか、などと考えると頭がくらくら。例によって持参したハイヒールをあちこちに置いて「ハイヒールの旅:ワイン蔵篇」を20枚ほど撮影。
3:ホテルは、かつての町の有力者の邸宅をそのまま転用した建物。案内されて部屋に入ると、ベッドルーム、バスルーム、キッチンルーム、テレビルームの4室。どのルームも広々、カーテン、敷物、家具調度も豪華。一泊一人100ユーロの理由も納得。
残念ながら夜は雨。微かに聞こえる雨音をききながらワインを開けて、乾杯。
翌朝。雨は上がっていた。夜明けのトスカーナを見なくては、と、薄暗い中を飛び出す。町のはずれの城壁にたって待つことしばし。寒い。が、そのかい大いにあり。陽がのぼりはじめ、見渡すかぎり広がるトスカーナの絶景に息を飲む。手元にワインがあればと後悔しきり。
この日の行程
<行き>1月4日
バス(片道7.90eur) FIRENZE/09:15発→BETTLE/10:45着
バス(片道1.95eur) BETTLE/10:50発→MONTEPULCIANO/11:25着
<帰り>1月5日
MONTEPULCIANO/13:35発のバスに乗り逆コースで。
(14:10発のシエナ行きバスに乗り、シエナ経由でフィレンツェに帰るのも可)
カンティーナ(ワイン蔵)は地下に延々と続く。
町の城壁から眺めたトスカーナの夜明け。