星めぐりの歌 オルゴール化  2009

                                               双子の星

 

主人公:チュンセ童子とポンセ童子

全体のかたちはこの写真を参考に。

「インド/ハンビヴィジャナガル遺跡」

(隔月刊誌「風と旅人」より)


「星めぐりの歌」は、双子の星という童話のために

創作されました。

童話のなかではふたりの主人公が<星めぐりの歌>を

銀の笛で奏でていいます。

そこで「双子の星」のテーマにつくるとなると、

ふたりをどう表現するかが大問題。


賢治はふたりの姿かたちについてはあまり明確には

書いていません。それでも何か手がかりになりそうな

箇所はと思ってとさがしてみると、以下の箇所がみつまりました。


このすきとほる二つのお宮は、まっすぐ向ひ合ってゐます。

夜は二人とも、きっとお宮に帰って、きちんと座り、

空の星めぐりの歌に合わせて、一晩銀笛を吹くのです。

そしてポウセ童子は、白い貝殻の沓をはき、二人は連れだって空の銀の芝原を仲よく歌ひながら行きました。

双子のお星様たちは悦んで水晶のような流れを浴び、

匂のいゝ青光りのうすものの衣を着け新しい白光りの沓をはきました。

***************「宮沢賢治全集5」筑摩書房******


これでみる限り特徴的なのは以下の3つ。

・銀の笛を吹くこと。

・白い貝殻の沓をはいていること。

・青光りするうすものの衣を着ていること。

というわけでこの3つを手がかりに

あれこれ試作のすえにひとまず写真のようにしました。

高さは、6cm(親指くらい)。

・笛は横笛に。

・長い衣を着せたので沓は見えない。

 (貝殻の沓を別途つくってもおもしろいかも)

・帽子をかぶせた(原作になし。髪型、顔を隠すため)



試作段階でのイメージ

決定案

完成形