星めぐりの歌 オルゴール化 2009
「銀河鉄道の夜」そのかたち
星めぐりの歌 オルゴール化 2009
「銀河鉄道の夜」そのかたち
銀河鉄道はどんなかたち?
賢治は「銀河鉄道の夜」の中で、
ジョバンニが乗った列車、つまり銀河鉄道について次のように書いています。
気がついてみると、さっきから、ごとごとごとごと、ジョバンニの乗ってゐる小さな列車が走りつづけているのでした。ほんたうにジョバンニは、夜の軽便鉄道の、小さな黄いろの電燈のならんだ車室に、窓から外を見ながら座ってゐたのです。車室の中は、天鵞絨を張った腰掛けが、まるでがら明きで、向ふの鼠いろのワニスを塗った壁には、真鍮の大きなぼたんが二つ光ってゐるのでした。
宮沢賢治全集第十二巻(筑摩書房)
賢治は車室(客車)についてはかなりていねいにふれています。でも、車室をひっぱる機関車については、この個所にかぎらず全編をつうじてとくに描写していません。
では、銀河鉄道の機関車はどんな姿かたちをし
ていたのでしょうか。
機関車のかたちも、ネコ運転手も創作